今回は、TP-Link様から新しく発売されるDeco X20という『新世代AX1800 メッシュWiFiシステム』についての商品レビュー依頼を受けたワケだけども「メッシュWiFi」にはずっと興味があった、というか真面目に検討していたので喜んで試してみることにした。
しかし、いきなり「メッシュWiFIですよー!おすすめですよー!」って言われても「案件乙」って言われて終わりそうなので超絶長い前振りをしていく。
- 製品情報:AX1800 メッシュWi-Fiシステム Deco X20(2-pack)
- 公式Twitter:TP-Link Japan【公式】
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コンテンツ
1Fと2FでSSIDが違う我が家のインターネット接続環境
我が家のインターネット環境について何度かお話してきたことがあるんだけど、ウチではNuro光を導入している。
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Nuroから提供されているルーターはHG8045QというONU兼ルーター。
光回線のケーブルから家で使うLANケーブルに変換される「ONU」という機材と、家で使う各端末にIPアドレスを付与して通信をするためのルーター機能が一緒になっている。
802.11acのWi-Fi5対応なので、WiFiを飛ばすことも出来る。
光回線が引き込まれているのが2階なので、このルーターが2階に設置されている状態。
しかし、僕が普段引きこもっているのは「1階」の「部屋の中」。
ルーターの設置場所からすると高低差があり、ドアがある。
802.11ac(WiFi5)では5GHzの電波を飛ばすことでかなり速い通信が出来るようになるわけだけど、5GHzの電波というのは遮蔽物にめっぽう弱い。
なので、1階の部屋の中でHG8045QのWiFiを使おうとすると「何とも微妙な電波の強さ」になってしまう。
「微妙な電波の強さ」を解決するために、現在は1階にもWiFiルーターを置いて、そこからWiFiを飛ばすことWiFiの電波の強さを保っている。
2階からWiFi電波を飛ばして、1階でもWiFi電波を飛ばせば電波の弱さ問題は解決できるわけだけど、そうすると別の問題も発生する。
悩みは尽きない。
【問題点】WiFIルーターが2個(以上)あるときの悩み
一見、我が家の問題は解決したかのように思えたのだけど、WiFiルーターが2個以上あると別の悩みが発生する。
それは運用がちょっと面倒くさいという点。
例えば、2階のHG8045Qが飛ばしているWiFiを【wifi-2】として、1階のWiFiを【wifi-1】とする。
2階にいるときは【wifi-2】を使いたいし、1階にいるときは【wifi-1】を使いたい。そのために2個置いた。
しかし、最初に言った通り、2階の電波だとしても1階に完全に届かないわけではなく、「何とも微妙な電波の強さ」になるだけで電波は届く。
そうすると、1階、2階を行き来した際に最初の電波を掴んだまま、切断されることなく「何とも微妙な電波の強さ」の電波を使うことになる。
なので、快適に使いたいのであれば移動したときにWiFiを繋ぎなおす必要がある。
メッシュWiFiが性能を発揮する
さて、この微妙な運用の面倒くささをクリアにしてくれるのがメッシュWi-Fiという機能になる。
詳しい技術が知りたい人はメッシュWi-Fiとは~でググって貰えば多分分かると思うけど、簡単に言えば
- インターネット(モデム)に接続しているルーターを親機になって
- 別の機体がサテライトと呼ばれる親機のコピー機になる
- 親機とサテライトは通常行う通信とは別のバックエンドで勝手に通信して
- 複数の端末がセットで大きな1台のルーターとして振る舞う
的な。
ポイントは最後の「複数端末がセットで大きな1台のルーターとして振る舞う」という点で、つまりは【wifi-1】だけ設定すれば【wifi-2】を作る必要がない。
そして親機の【wifi-1】の電波と、サテライトの【wifi-1】の電波の強さを自動判別してより強い電波を掴んでくれる。
空港とか広いエリアのWi-Fiはこの機能らしい。
TP-Link Deco X20でメッシュWi-Fiデビュー
さて、超絶長い前振りが終わりましたがつまりは我が家の微妙なわずらわしさを解決してくれる機能がメッシュWi-Fiで、そんなメッシュWiFi対応の新製品が出たよっていのが今日のお話。
送ってもらったのはDeco X20というモデル。
メッシュWiFiの特徴は先に述べた通り複数で動作させるものなので2個セットになっています。
「どっちが親機」というのもなく、完全に同じもの。面白い。
deco X20の付属品
- 本体x2
- アダプターx2
- LANケーブルx1
- 説明書x1
本体はアンテナが生えているタイプではなく、見た目は円柱で非常にすっきりしている。
無印のアロマディフューザーみたいでオシャレ感。
アダプターは横に細長いタイプで電源タップに挿すのには非常に良い形。
タップ口を2つ占領したりしないので全ての機器のアダプターはこの形にしてほしい。
TP-Link Deco X20のメリット
Deco系がサテライト化
今回のDeco X20はWi-Fi6対応の最新モデルではあるんだけど、TP-LinkにはDeco M3、DecoM5、Deco M9 Plusなど既にメッシュWiFi対応機種が販売されている。
このDeco系がをサテライト化することが出来、最大10台までDeco X20のと同じメッシュWifIネットワークに追加することが出来る。
旧モデルも使えるということなので、トイレだけ届きにくいけどそこまで金を掛けたくない…みたいなときとかはちょっと安いモデルを買ったりすると微妙なエリアの電波補助にはなると思う。
形がオシャレ
いや、形?って思うけど形大事。
超大事。
以前いただいたAX11000はエグイ角が生えてたんだけど今回のDeco X20はテレビの横にそっと置いておいても非常にスマートだと思う。
Wi-Fi6
これまで色々ルーターを見てきて、通信速度自体は、Wi-Fi6になろうがまぁ電波状況や回線状況アリキだということはよく理解できた。
WiFi6により、接続台数の上限や通信方式は向上しているので、端末が増えても安定性は(多分)増しているはず。
実際にそこまで端末数があるわけじゃないから推測にはなってしまうんだけども、接続可能台数は150台以上を謳っていて、メッシュWiFi=広域=おそらく端末数は多くなるという状況下に置いてWiFi5よりも6であるメリットは高いと思う。
Deco X20が不要な人
こんな人はDeco X20はたぶんいらない
- 1Kとかルーター1台で部屋の隅々まで電波が行きわたる人にはメッシュWiFiは不要。
- 中継器と比べると割高
- 有線LAN接続機器が多い人
写真を見てもらえばわかると思うけど、有線LANポートは2個しかない、しかも親機であればONU(もしくはルーター)に接続しないといけないので1個は確実に消費されてしまう。
ハブを使えばいいといえばいいのだけど、用途は考えて使う機器を選定したほうが良い。
まとめ:SSIDの切り替えの手間が減って非常に良い
もともとウチでは2台体制の通信環境だったわけだけど、それをメッシュWiFiに置き換えても通信が安定しない等の不具合はなかった。
実際に設置をしてから3日ほど使ってみたが、通信環境の感想としてはある意味「何も変わらない」。問題なく通信が出来ている。
一方で、SSID切り替えの手間は減ったので非常に満足。
親機かサテライト機、どちらにつながっているのかは設定アプリの「Deco」を見ればわかるんだけど、たまに見るとちゃんと近しい機体に接続されているのが確認できたので、メッシュがキチンと動作しているのだと思う。
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